メンズスキンケアの基本。必要な基礎知識から、実際のやり方までを簡単解説

健やかな肌は、男女問わず相手に清潔感や好感度をもたらすことができます。肌のお手入れは女性のルーティンと思われていましたが、最近は男性にとっても一般的な身だしなみとして浸透してきているようです。
当記事では、メンズスキンケアが注目されている理由をはじめ、男性向けの肌のお手入れの基本的な流れや具体的なスキンケア法、男性の肌を健やかに保つための日常生活における注意点などを紹介します。

01メンズスキンケアが注目されている理由

メンズスキンケアが注目されている理由

清潔感がある男性は好感度も信頼度もアップするため、メンズスキンケアは現代の男性にとって欠かせない習慣のひとつになっているようです。
コンビニエンスストアやドラッグストアにメンズスキンケアアイテムがたくさん並んでいるのを見ても、男性の肌のお手入れが広く浸透していることが見て取れます。
しかし、メンズスキンケアが注目を集めているのは、男性が清潔感を保つためという理由だけなのでしょうか?
ここからは、男性にもスキンケアが必要である理由をご紹介していきます。

男性の肌の水分量は女性の半分程度

男性の肌の水分量は女性の半分程度

男性の肌は女性よりも丈夫だから、スキンケアはさほど気にしなくて良いのでは? などと考えていませんか。実はそれは大間違いです。肌の水分量を比べると、男性の肌は女性の肌の半分程度といわれています。
一見、丈夫で頑丈に思える男性の肌は、実は水分量が少なく、乾燥しやすい状態にあります。

肌が乾燥すると、私たちの肌を外的刺激から守っているバリア機能が低下してしまうため、肌トラブルを引き起こしやすくなってしまうのです。

皮脂は女性の3倍以上

皮脂は女性の3倍以上

男性の肌は、水分量が女性の肌の半分程度になっていますが、その一方で、皮脂の量は女性の肌の3倍以上といわれています。男性の肌は、水分不足を皮脂でカバーしているのです。
そのため、男性はスキンケアを疎かにしてしまうと、肌の水分不足が進み、皮脂がよりいっそう分泌されることになります。テカテカ・ギトギトを防ぐためにも、スキンケアは必須なのです。

シェービングでダメージ

シェービングでダメージ

多くの男性は毎日シェービングをするのではないでしょうか。シェービングすると、肌はツルツルになった気がするかもしれませんが、実は肌にとってはダメージが積み重なっています。 20代や30代前半のうちはあまり気にならないかもしれませんが、30代後半になると肌の代謝が衰え、ダメージの回復も難しくなってきます。シェービングによる肌荒れを放置せず、しっかりケアするためにも肌のお手入れは欠かせません。

02メンズスキンケアの流れ

メンズスキンケアの流れ

メンズケアの基本的な流れは、3ステップ。「洗顔」「シェービング」「保湿」です。「洗顔」で汚れや余分な皮脂を落とし、肌を清潔な状態にします。次に、シェービング剤を塗布して「シェービング」を行い、そののちに化粧水や乳液を使って「保湿」します。化粧水しか使っていないという人もいるかもしれませんが、化粧水で補った水分の蒸発を防ぐため、必ず乳液も使ってください。化粧水と乳液の効果が一度に得られる、オールインワンタイプもおすすめです。

ステップ1:洗顔

メンズスキンケアの流れ

メンズスキンケアの3ステップの中で、基本・起点となるのが「洗顔」です。洗顔を正しく行わなければ、その後の保湿で使用する「化粧水」や「乳液」も十分な効果を発揮できません。 とはいえ、難しく考える必要はありません。ポイントは、正しい手順で、丁寧に洗うことです。

洗顔の方法

洗顔のポイントは、洗顔料をしっかり泡立て、たっぷりの泡でやさしく、丁寧に洗うことです。洗顔の手順を見ていきましょう。

①手洗い

①手洗い

洗顔の前に、まず手を洗います。手が汚れていたり、油分がついていると、洗顔料の泡立ちが悪くなってしまいます。ハンドソープや石鹸を使って、手をしっかり洗います。

②顔をぬるま湯で洗う

②顔をぬるま湯で洗う

ぬるま湯で顔を軽く洗います。

③洗顔料を泡立てる

③洗顔料を泡立てる

洗顔料を手のひらに出し、少しぬるま湯を足してからぬらした泡立てネットを使用し、ネットをこすり合わせるようにして泡立てます。泡立てる目安は、泡が手のひらを下に向けても落ちないくらいになるまで。そこまで時間が取れない、うまくできるか心配という人は、泡で出てくるタイプの洗顔料を使うと良いでしょう。

④泡で洗顔する

④泡で洗顔する

たっぷりの泡でやさしく洗います。手で顔をゴシゴシこするのではなく、手と顔がこすれないように泡でやさしく洗うようにします。「泡で洗う」ことを意識してください。

⑤ぬるま湯ですすぐ

⑤ぬるま湯ですすぐ

ぬるま湯で丁寧にすすぎます。すすぐときも手でゴシゴシとこすらないようにします。熱すぎると、皮脂を必要以上に落とすことになり、肌を傷める原因になってしまいます。

⑥タオルで水分を押さえる

⑥タオルで水分を押さえる

タオルで水分を拭き取ります。このときもゴシゴシこするのではなく、上からやさしく押さえて水分を拭き取るようにします。
洗顔は、すべてのプロセスで「やさしく」がポイントです。

ステップ2:シェービング

ステップ2:シェービング

洗顔のあとにシェービングを行います。洗顔時に水分を含んでヒゲがやわらかくなることでカミソリや電気シェーバーのすべりがよくなります。また、カミソリや電気シェーバーを衛生的に保つためにも、顔を洗った後にシェービングしてください。

シェービングの方法

正しいシェービングの方法をご紹介します。肌を傷つけないよう、やさしく行うのがポイントです。

①蒸しタオルで肌をやわらかくする

①蒸しタオルで肌をやわらかくする

洗顔のあと、蒸しタオルでヒゲやその周辺を温めて、肌をやわらかくします。そうすることで毛穴が開き、ヒゲを奥からしっかりとそることができるため、そり残しを防ぐことができます。
蒸しタオルの作り方は、濡らしたタオルを軽く絞って丸め、ラップで包んでから、600W目安の電子レンジで40秒ほど加熱します。その後、必ず手で触れられるくらいまで冷まして使用しましょう。

②シェービング剤を塗る

②シェービング剤を塗る

肌をやわらかくしたのちに、シェービング剤をまんべんなく塗ります。電気シェーバーを使う場合は、専用のシェービング剤がおすすめです。
シェービング剤が足りないと、カミソリや電気シェーバーの滑りが悪くなり、肌を傷つけてしまったり、そり残しが出てしまうため、しっかりと塗りましょう。

③シェービングを行う

③シェービングを行う

カミソリや電気シェーバーを肌にやさしく当てて、シェービングを行います。
シェービングは、以下のような流れで行うときれいにヒゲをそることができます。

(1)毛流れに沿ってそる「順そり」
(2)毛流れに逆らってそる「逆そり」
(3)肌をひっぱりながらそる「張り手」

シェービング剤がついたカミソリの刃をすすいだり、電気シェーバーのヘッド部分をふいたりしながらそっていくと、やりやすいでしょう。

④シェービング剤とヒゲを洗い流す

④シェービング剤とヒゲを洗い流す

そり終わったら、シェービング剤とヒゲをぬるま湯でやさしく洗い流してください。ぬるま湯で洗い残しがないように、丁寧に、やさしく流しましょう。

ステップ3:保湿

ステップ3:保湿

洗顔・シェービングの後は「化粧水」で肌の水分と保湿成分を補います。 男性の肌は女性に比べて水分量が少なく、乾燥しがちなので、化粧水で肌にしっかりと水分と保湿成分を与えるようにします。
「肌が丈夫だから洗顔だけで十分」と思っている人も、実は勘違いです。特に洗顔後は、肌の水分量は大きく減少しています。
男性の肌は、女性よりも乾燥しがちなので、洗顔のあとの化粧水は欠かせません。

化粧水の後は、肌の潤いを保つために肌をカバーする乳液を塗ります。
皮脂が多いからと化粧水だけで済ませてしまうと、水分が蒸発した後に肌が乾燥してよりいっそう皮脂が分泌されることがあります。
オイリー肌が悩みな人ほど乳液を使うことが大切です。

化粧水・乳液の2アイテムを使うのが手間に感じる方は、2つの機能が備わったオールインワンタイプのスキンケアアイテムをおすすめします。

化粧水の使い方

化粧水の使い方のポイントは、十分な量をしっかり使うことです。少ないと効果が得づらくなります。化粧水の使い方を見ていきましょう。

①化粧水を手に取る

①化粧水を手に取る

指定の量を手のひらに出します。製品によって異なりますが、量の目安は大体、500円玉くらいの大きさです。

②化粧水を肌になじませる

②化粧水を肌になじませる

両手に広げて、顔全体になじませていきます。おでこ、鼻、頬の順になじませていくとよいでしょう。
化粧水を顔に「こすりつける」のではなく、手のひらの化粧水で顔をやさしく「押さえる」イメージで。叩いたりするのもNGです。

③ハンドプレスを行う

③ハンドプレスを行う

顔全体に化粧水をなじませたら、両手の手のひらで顔をやさしく押さえ、ハンドプレスさせます。ハンドプレスは1か所につき5秒〜10秒程度、顔をあたため、化粧水を肌に浸透させるイメージで行います。

乳液の使い方

乳液の使い方のポイントは、乾燥しやすい部分をしっかりケアすること。乳液の使い方を見ていきましょう。

①乳液を手に取る

①乳液を手に取る

指定の量を手のひらに出します。製品によって異なりますが、量の目安は大体、10円玉くらいの大きさです。

②乳液を肌になじませる

②乳液を肌になじませる

両手の手のひらを使って、乳液をあたためるイメージで顔全体にやさしくなじませます。顔の中心から外側にむけて、なじませていきます。ゴシゴシこすったりしないように。

③乾燥が気になる部分には重ね塗りを

目元や口元など、乾燥しやすい部分はしっかりとつけていきます。重ね塗りしてもよいでしょう。逆に皮脂の多いおでこや鼻など、いわゆる「Tゾーン」は、軽くつけるようにします。

03スキンケアに加えて、日常生活も見直そう

スキンケアの効果をより実感するためには、お肌の手入れだけではなく、食生活や規則正しい生活習慣が大切です。

睡眠不足は美肌の大敵

睡眠不足は美肌の大敵

女性に限らず、男性にとっても睡眠不足は美肌の大敵です。肌は、わたしたちが昼間仕事をしたり、運動をしている間も、外の刺激から大切な体を守っています。
肌は人間の体にとって、もっとも重要なバリアです。日中、さまざまな刺激を受けた肌は、夜の睡眠中に回復していきます。肌のダメージを修復させるためには、十分な睡眠が欠かせません。質の高い睡眠をとることは、肌のお手入れと同様に大切なことなのです。

バランスの取れた食生活

バランスの取れた食生活

英語には「You are what you eat.」ということわざがあります。日本語に訳すと「あなたは、あなたが食べたものでできている」「人は食べ物次第」という意味になります。これは、もちろんスキンケアにもあてはまります。
スキンケアの根本は、日頃からバランスの取れた食事をとり、十分な栄養を摂取することです。体を内側から整えることが、健康的な肌を保つことにつながります。

紫外線対策を忘れずに

紫外線対策を忘れずに

日光に含まれる紫外線は、肌荒れやシミの原因になります。最近では、男性用の日傘も登場しているように、メンズスキンケアにも紫外線対策は欠かせません。
日差しの強い夏はもちろん、紫外線は4月頃から増え始め、冬も降り注いでいるので、季節を問わず日焼け止めを使うようにするとよいでしょう。皮脂を吸着してベタつきを抑えるものや、汗で崩れにくいものなど、男性用の日焼け止めもあるのでぜひ試してみてはいかがでしょうか。

ストレスは回避・解消

ストレスは回避・解消

ストレスは、皮脂の過剰分泌など肌トラブルを引き起こす要因のひとつになることをご存じでしたか?過度なストレスを受けると、男性ホルモンのバランスが崩れやすくなり、肌の調子が整わないこともあります。
適度な運動を取り入れたり、リラックスできる時間を作ることでホルモンバランスを整え、適切な皮脂の分泌を促すようにしましょう。

04メンズスキンケアをはじめよう

メンズスキンケアをはじめよう

肌を健やかに保つためには、スキンケアと生活習慣の見直しが大切です。
キレイな肌を目指すことで、見た目の清潔感がもたらされるのはもちろん、毎日の暮らしも健康的になるため、体の中から元気になります。ぜひ、日常にメンズスキンケアを取り入れてみませんか?

この記事の監修者

山田 貴博

山田 貴博

天下茶屋あみ皮フ科クリニック 院長。
名古屋市立大学医学部卒。NTT西日本大阪病院にて初期臨床研修。大阪大学医学部神経細胞生物学教室助教を経て、阪南中央病院皮膚科勤務。2017年6月天下茶屋あみ皮フ科クリニック開院。
天下茶屋あみ皮フ科クリニック