今日を初めてにする、ウェルエイジングマガジン
「人生初を、いつまでも。」を掲げるウェルエイジングカンパニー・Q'SAIは、年齢に捉われず、いくつになっても新しいチャレンジを始めたい方々のよき伴走者でいるために、「今の生活習慣から一歩前進するきっかけ」を発信しています。
特集テーマ「朝活」では、朝食をとる、歯を磨く、顔を洗うといった当たり前の習慣の見直しや、イキイキとした一日を始めるための秘訣をご紹介。美容や食、運動、ファッションといったライフスタイルの切り口から、新しい生活習慣を始めるきっかけを、お届けします。
世界を旅しながら、人・もの・風景を、鮮やかで美しい文章と写真で切り取ってきた、ライター・フォトグラファーの伊佐知美さん。沖縄と東京の2拠点生活を経て、2023年夏に第一子を出産した伊佐さんに、朝の習慣を聞きました。
異国を渡り歩く時も「日焼け止めとスキンケアセット、ヘアアイロンを常に持ち歩いていました」という伊佐さんが教えてくれた習慣は、人に会う予定のあるなしに関わらずメイクやヘアセットをすること。それから、高校の頃から続けているストレッチに、手づくりのグラノーラをつくって食べること。
どれも別々の目的に向かっているように思えますが、すべてが伊佐さんにとって、一日を健やかな心で過ごすための習慣。そして、朝というのは、なりたい自分に近づくのを加速させてくれる時間なのだと、言うのです。
「やりたいこと」こそ、朝に持ってくる
── 2023年夏に第一子を出産され、お子さんが生後半年という中でまだまだ大変なことが多い時期かと思いますが、そんな中でも伊佐さんが大切にしている朝の習慣があればお聞きしたいです。
子どもがまだ年齢的に睡眠時間がバラバラで、それに合わせて私の起床時間も5時や6時、7時になったりと、今は基本的に子どもを中心としたライフスタイルになっているのですけど。
それでもやっぱり、午前中の早い時間にやっておいた方が、その日一日を気持ちよく過ごせることってあると思っていて。朝の過ごし方をいざ振り返ってみると、20個近く習慣として続けていることがある気がするんですよね。
── 20個近くも‼︎︎
やりたいことが多いタイプなんだと思います。
猫も一緒に暮らしているのですが、いつも私が起きるのを待っているんです。なので、朝起きてまずは猫を撫で、子どもに昼夜の感覚をつかんでもらうためにカーテンを開けて一緒に朝の光を浴びています。それから、歯磨きをして白湯を飲み、子どもに授乳して、ストレッチをして……。
そういうふうに一つひとつ行動を振り返ってみると、やらなきゃいけないことだけでなく、趣味のような感覚で続けていることがいくつかあるんですよね。
── 一日の中で比較的時間のない朝に、やりたいことに取り組むようになったのは、どんなことがきっかけで?
これは私自身の、英語学習の経験からきているものなんです。
── 2010年代後半にはセブとマルタとイギリスに語学留学をして、英語学習のコミュニティも運営されていましたね。
その頃は、夜の21時や22時までミーティングを入れていたりしていたので、時間をつくることが難しくて。働いているとどうしても仕事の方が優先になってしまって、「英語学習をしないと」と思いながら夜までを過ごしてしまうことが多かったんです。
── やりたいことをやる時間が、やらなきゃいけないことにどんどん奪われて後回しになってしまう。働く多くの人が共感することじゃないかと思います。
朝から晩まで「やりたいこともあるのに」と思って過ごしてしまうと、たとえ夜にその時間をつくれたとしても、その日全体が実りのない一日に感じてしまいますよね。
私もそうだったのですが、「ならいっそ、自分が叶えたいことを一日の前半に持ってこよう」という発想に至りました。そのほうが自分を肯定できるような健やかな気持ちで一日を過ごせるし、なりたい自分に近づくのを加速させてくれるのではないかと考えたんです。
『7つの習慣』という書籍で有名なスティーブン・R・コヴィー氏が提唱したタスク管理法で、その人にとっての緊急と重要度を4つに振り分けたマトリクスがあるのですが、それと似ている気がします。
マトリクスの中では、緊急ではないけど重要なことこそが、将来のための価値あることと位置付けられているんです。夢を叶える下地をつくる、朝はそれに最適な時間じゃないかと思います。
外見を整えるのは、人前に出るためよりも自分を好きになるため
── 「趣味のような感覚で続けていることがある」という言葉も出てきましたが、具体的にはどんなことが朝に習慣化されているのでしょうか。
たとえば、毎日のヘアケアとヘアセット。世界を旅していた時も、キャリーケースの中に日焼け止めとスキンケアセット、それから、ヘアアイロンを常に入れていました。
メイクも自分の中で大切なことですが、メイクとヘアのどっちの方が優先順位が高いのかを考えてみると、私はヘアの方なんです。
思えば、美容院も大学生の頃から月に1、2回の頻度で通っています。
── 勝手な印象ですが、メイクの優先順位が高い人の方が多い気がしていたので、意外です。
でも実は、「髪は顔の額縁」と言われていたりもしますよね。私の中では、髪が整っていないときは人前に出る気持ちが引っ込んでしまうくらい、印象が変わるものなんです。
夜は、入浴中や入浴後に、ちょっぴり値の張るお気に入りのヘアミルクをたっぷりと使っています。30代も後半に入った頃から、限りある人生で時間とお金をどう使うかを以前より考えるようになりました。「髪というものが自分にとって大切なものならば、ベースを整えることにお金を使ってもいいんじゃないか」と思ったことが、ひとランク上のヘアミルクを使い始めたきっかけです。
また、数年前に髪の長さをロングからミディアムにしたタイミングで、朝のヘアセットにヘアオイルを使うようになりました。ロングヘアのときはサラッとしたテクスチャーが好きだったけれど、短くなったときにウェットな質感にしたくて。
ドライヤーをしてアイロン、オイルをつけるまでが、ヘアセットのルーティンとなっています。
── 髪を整え、美しく保つことで、自分にとってプラスになっていると感じることはありますか?
外見を整える行為って、「人前に出るためにやること」というイメージが強いもののように感じますが、私はひとりで暮らしていた頃から誰に会う予定がなくても、ただ家で過ごすだけの日でも、メイクとヘアセットをしていたんです。
それはやっぱり、ふと鏡に映る自分を見たときに、自分のことを好きでいられるためにやっていた部分が大きくて。
美容にいいことって、しっかり取り組めばその分目に見えて返ってきますし、自己肯定感も高まりますよね。自分自身と暮らしそのものを愛するための、お守りみたいなものだと思います。
朝の取り組みは、自分に“ご褒美”をあげるゆとりにつながる
── 「やりたいことを朝にやることで、健やかな気持ちで一日を過ごせる」とのことでしたが、外見を整える一番の動機もそれに近いと感じました。
そうですね。美容のことだけでなく、食や運動に関する朝の習慣もすべて、健やかなマインドにつながっていると感じます。
あとはストレッチも高校の頃から、朝の習慣として一番長く続けていることです。体がスッキリすると気持ちも軽くなる感じがするんですよね。
うちのリビングは3面採光になっているのですが、朝は陽の光を部屋に取り入れながら川が見える窓の方を向いて、子どもや猫の様子を見つつストレッチをするような形です。
また、2年くらい前から健康を意識した朝食を食べることも習慣のひとつになりました。よく、自分でつくったグラノーラを食べています。
── グラノーラを手づくり……‼︎
もともとは朝食自体を食べないタイプでしたが、妊娠したことで、「自分の食べたものが子どもの健康に直接的に影響する」という意識が芽生え、摂るように。
時短できるものがいいと、グラノーラがすぐ選択肢に上がったのですが、健康や美容を意識したグルテンフリーやオーガニックフルーツが使われている商品は、それなりの値段がするとわかったんです。
なかなか手が出せないし継続も難しそう……と友人に話したところ、「グラノーラはつくれるよ」と教えてもらって。衝撃を受けつつ、既存商品の原材料表示を見てみると、たしかにスーパーで揃えられるものが多いなとわかりました。そこからつくるようになったんです。
つくったものを瓶に詰めておくと、同じく朝食を食べない派だった夫が食べるようにもなり、美味しく楽しく家族の健康にもつながっている実感があります。それから、朝に体にいいことをしている意識を持てているおかげで、暮らしにゆとりも生まれています。
── どういうことでしょう?
自分でつくったグラノーラは、自分がとりたい栄養たっぷりにアレンジできるから、「朝からこれだけきちんと食べられた」と自分の中で思える。だから、夜はその分、自分へのご褒美をあげてもいいかなって気持ちになれるんです。ノンアルコールの美味しいスパークリングワインを飲んだり、チョコレートを食べたりしても、罪悪感を感じづらい。
── 朝の習慣が、自分を労わる時間を持つことにも自然とつながっているんですね。最後に、「朝はなりたい自分に近づきやすい時間」と教えてくれた伊佐さん自身に、今後叶えたいことについてお聞きしたいです。
いくつかあるのですが、ひとつは子どもと一緒に飛行機に乗って、海外を旅したいということ。それから、出産を機に止まっている英語学習を再開したいなと思っています。
出産前は朝に1時間ほど英語学習の習慣があったのですが、その状態に戻るというよりも、今の暮らしにどうフィットさせていくかを考えていけたらいいなと。
出産を経験して、仕事に対しては「人生の後半戦を育てていきたい」という気持ちが高まっていて、暮らしと掛け合わせた何かを始めていきたい気持ちがあります。その準備運動を、英語学習の再開から始められたらいいなと考えているところです。
Interviewee
伊佐知美(いさ・ともみ)
CREDIT
Interview&Text / Miki Osanai
Edit / Quishin
Production / Quishin Inc.
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