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今日を初めてにする、ウェルエイジングマガジン

疲れたときこそ動く。私の人生を好転させた「動く・食べる・眠る」のサイクルは朝はじまる

「人生初を、いつまでも。」を掲げるウェルエイジングカンパニー・Q'SAIは、年齢に捉われず、いくつになっても新しいチャレンジを始めたい方々のよき伴走者でいるために、「今の生活習慣から一歩前進するきっかけ」を発信しています。
特集テーマ「朝活」では、朝食をとる、歯を磨く、顔を洗うといった当たり前の習慣の見直しや、イキイキとした一日を始めるための秘訣をご紹介。美容や食、運動、ファッションといったライフスタイルの切り口から、新しい生活習慣を始めるきっかけを、お届けします。

朝から疲れている。そんな自分を変えたくて

一年半くらい前に、ある占い師さんに占ってもらったことがある。

当時私は37歳の誕生日を迎えたばかりだったのだが、どうも毎日、朝から調子が悪かった。

体が重たく、気分も落ち込みやすい。食欲もなく不眠気味で、会う人会う人に「疲れてる?」と聞かれていた。実際、いつも疲れていた。

サプリを飲んでみたり、マッサージを受けてみたりしても、なかなか改善しない。
そんな時、ある占い師さんがオンライン鑑定の告知をしているのを見かけた。思い切って応募して、このよくわからない不調について相談してみることにした。

「なんだか毎日どんよりしているのですが、どうしたら調子が良くなるでしょう」
そう尋ねる私の生年月日を見て、占い師さんは「パーソナルトレーニングを予約してください」と言った。「パーソナルトレーニング?」意外な言葉に私は目を丸くする。

「あなたはエネルギーがとても強い人です。それが外側に向かえばいいのだけど、内側に向かうと自分を責めたり、心を追い込んだりしてしまうみたいです。エネルギーの矛先をうまく外に向かわせたら、体も鍛えられるし、きっといい感じにまわり始めると思いますよ」

普通に「運動しろ」と言われるよりも、ずいぶん納得感があるなと思った。ちなみになぜパーソナルかと言うと「人がいた方が続けやすいでしょう?」とのこと。それはそうだ、とまた納得する。

占いを受ける前から、この日言われたことは全部実行しようと決めていた。誕生日ということもあり、変わりたかったのだ。イキイキとした37歳になりたかった。

鑑定が終わってすぐパーソナルトレーニングを検索して、近所のジムに電話で予約した。

数年前にジョギングに挫折して以来着ていなかったウエアをカバンに詰め、私は自転車でジムに向かった。

動くことで「食べる」と「眠る」がめぐり出した

あれから一年半。

占いをきっかけに始めたパーソナルトレーニングは、今も週一で続いている。

最初に起こった変化は、食欲だった。スクワットや腹筋などのトレーニングをしたあと、服を着替えて家に帰ると、お腹が空いているのを感じた。夕飯がいつもよりおいしく感じる。次第にご飯の時間が楽しみになり、食べる量も少しずつ増えていった。

その後、睡眠にも変化が出た。夜になると自然と眠くなる。それまではお酒を飲んだり、ひどい時には薬を飲まないと眠れなかったのに、ベッドに入るとスッと眠りに落ちて、朝までぐっすり眠れるようになった。しかも翌朝、疲れがちゃんと取れているのだ。

少しずつではあったが、確実に変化していて感動した。「動く」「食べる」「眠る」のサイクルがうまくつながり始め、占い師さんの言う通り「いい感じにまわり始める」のを実感した。私はだんだん元気になり、気持ちが落ち込むことも少なくなった。

最近では、トレーニングの他にボクシングも始めた。友人とは「今度ボルダリングに行こう」とも話している。ちょっと前の私では考えられないことだ。「動く」「食べる」「眠る」のサイクルが強く大きくなるたびに、行動範囲が広がるようだった。

自分が元気であることが嬉しく、単純に毎日が楽しい。「笑顔が増えたね」と、久しぶりに会った友人に言われた。

私のサイクルは「動く」が起点。だから、朝に動く

体を動かし始めて気がついたことがある。

それは、サイクルの起点は人それぞれだということだ。

私はずっと「疲れたら動くのをやめないといけない」と思っていた。その代わり「疲れたら栄養を取るべき」「疲れたら寝るべき」と思い込んでいた。

でも、1日デスクワークで動いていない私は、食欲もないし眠たくもならない。緊張状態と疲労がずっと続いていて、どうしたら休めるのか、回復できるのか、全然わからなかった。

だけどトレーニングを始めてから、疲れたら「動く」をすればいいということに気がついた。以前は動いたらもっと疲れると思っていたが、私の場合逆だった。

まず、自分の中でくすぶっているエネルギーを出し切ってしまう。すると食べたくなって、眠たくなる。栄養と休息をとって回復したら、また「動く」。その3つのサイクルが回り始めると、心も体も元気になる。

自分の場合、サイクルの起点は「動く」なのだと知った。それから「動く」は私の習慣になった。

今は毎朝、起きてすぐヨガをしている。

YouTubeで見つけた5分間だけのヨガだが、眠っている間に凝り固まった筋肉がほぐれるようで気持ちがいい。トレーニングがある日もない日も、1日の起点を「動く」にすること。朝の5分間ヨガはその合図だ。すると、サイクルがなめらかにまわり始める。

ヨガを終えると、お弁当と朝食を作って、家族を送り出す。それから掃除と洗濯をして……と、エネルギーは出し惜しみしない。どんどん動いて、発散する。すると午前の仕事が終わる頃には、お腹がぐうと鳴り始める。よく動いてよく食べれば、夜には眠くなるだろう。

動く、食べる、眠る。

すごく基本的なことだけど、その土台ができたからこそ、今の自分がしっかり立てている気がしている。私にとって「動く」習慣は、生きるサイクルの始まりだとわかった。朝一番に体を動かすと、今日という1日が大きくまわり始める気がする。

Essayist

土門蘭(どもん・らん)

文筆家。文芸作品やインタビュー記事の執筆を行う。著書に『100年後あなたもわたしもいない日に』(寺田マユミとの共著)、『経営者の孤独。』、『戦争と五人の女』、『そもそも交換日記』(桜林直子との共著)。最新刊のエッセイ『死ぬまで生きる日記』で「生きる本大賞」を受賞。

CREDIT

Text&Photo / Ran Domon
Edit / Mai Miyajima , Miki Osanai
Production / Quishin Inc.

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