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あらゆるできごとは自分の〝好き〟からはじまる

2024.09.24

ウェルエイジングなあの人

37歳で小説家デビューをしてから30年以上、時代小説から児童文学まであらゆるジャンルの小説を書き続けているあさのあつこさん。第一線で活躍し続ける原動力を伺いました。

あらゆるできごとは自分の〝好き〟からはじまる
Profile あさの あつこさん
あさの あつこさん

作家

1954年(昭和29年)9月14日生まれの69歳。中学野球が舞台の小説『バッテリー』をはじめ、時代小説『弥勒』『おいち』『おゑん』シリーズ、近未来を舞台にした『NO. 6』などさまざまなジャンルの作品を執筆し続けており、幅広い年齢層に支持されている。

自分の〝好きなこと〟から広げれば「新しいこと」も難しくない

時代小説から児童文学まで、次々と物語を生み出し続けているあさのさんに、新しいアイデアはどこから浮かんでくるのか伺いました。

「人間観察が好きなんですよね。幼少期から祖母が営む食堂でいろんな人を見てきたからか、人にすごく興味があって。小説を書いているときに、ふっと今まで見てきた人たちが浮かんできて、その人たちから想像を膨らませることで、新しい物語が生まれてきます。テーマからではなく人から物語が生まれるんです」

「新しいテーマで物語を書くときには、もちろん調べることはしますが、アイデアの源はやっぱり人間観察です。よく新しいことを始めるのは大変だとか、同じことを続けることはダメだとかも言いますけど、それって違うと思うんです。好きなことから派生させていく感じで、例えばお昼寝が好きならお昼寝をとことんやってみるとかも、十分新しいことになると思います。意気込むから難しくなるんじゃないかな」

自分の〝好きなこと〟から広げれば「新しいこと」も難しくない
「頭の中にまだたくさん書きたいと思っている人がいるから、毎日書き続けています」とあさのさん。

そんなあさのさんは、今ニホンミツバチを飼おうとしているそう。

「飼いたいと言い始めたのは夫で、驚きはしたのですが……。以前、蜂をテーマにした作品を書いたことがあって、私も蜂に愛着はあったんです。だからとりあえずやってみようって決めて、※今まさに捕獲にチャレンジしているところ。最終的には蜂蜜を収穫することが、私の密かな目標です」

ニホンミツバチを捕獲するための箱を設置

ご自宅の近くに、ニホンミツバチを捕獲するための箱を設置。
箱の中には蜂を呼び寄せるために「キンリョウヘン」というランが入っており、最近※蜂が数匹飛んでくるように!

※ 取材当時(2024年4月)

まずは自分の〝好き〟を問うことから始めたらいい

「若いときって、責任とか役割にとらわれていた部分もあったと思う」というあさのさん。「年齢を重ねると、子どもたちが独立して母親としての役割がラクになったり、仕事を引退して時間ができたりする。そうなると、結局残るのは自分自身がどうありたいか。何が好きかとか、何をしたいかとか分かりやすくなると思うんです」
そんなあさのさんに一番好きなことを伺うと「やっぱり書くこと。好きだから続けられる。欲望って言った方が近いかもしれませんね」と笑って教えてくれました。

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