肌を想うように、心を想う。
コラリッチ オードトワレ5つの物語❶

甘く懐かしいキンモクセイの香りに気づかされた「ひと息をつく」ことの大切さ
〜東京都在住・真田ケイさん(仮名・44歳)の場合〜

人生100年時代、なんていうのは簡単だけど、年齢が増すごとに歳月が過ぎるスピードはどんどん早くなる気がしませんか? まだまだ時間はあるという余裕よりも、何かにイライラと焦りを感じる日々。それなりに生きているつもりでも、目の前にはいつも大きな壁が立ちはだかっている不安。みんなはいったいどうやって向き合っているのだろうと、他者との違いにまた焦ることも……。
ここでは、子育ての悩みが尽きない、都内在住40代ママの「自分との向き合い方」の話をご紹介します。

01

「きっかけは、中学1年生の娘の思春期でした」

私は12歳の娘と夫と3人で暮らす40代。医療事務の仕事と家事を両立しながら、日々を精一杯生きているつもりだ。
また今朝も娘とは、ほとんど会話がなかった。
子どもが10歳を過ぎる頃には子育てが楽になると言われて過ごしてきたけど、いまはいまで悩みはつきない。いや、子どもが幼い頃は、眠れなかったり、話が伝わらなかったりで疲れる日々だったけど、疲れたと思った瞬間に信じられないほど可愛らしい笑顔というご褒美をくれたりして、癒やされながら過ごしていた。でも、いまの私は月に一度のマッサージくらいしか癒やしを感じるものはない。
もちろん、娘はいつだって可愛い。だけど、ここ最近の我が家の食卓はとても静かで、思春期に突入した娘との会話はグッと減ってしまったのだ。

会話が減った理由に、私がいろいろと口うるさく言ってしまったことが関係しているかもしれない。けれども事件や犯罪が多いこの時代、少々、過保護になってしまうのは仕方がないこと。スマホばかり見ていろんな知識がついてしまうことが怖かったし、「まっすぐ帰ってきなさい」「テレビはお風呂の前の30分、リビングでね」などと毎日言いすぎてしまった。

ただ、言い訳をすると、こっちは毎日仕事と家事の両立だけでいっぱいなのも事実。自分のことはいつだってあと回しにしてきた。気がついたら時間だけがものすごい早さで過ぎていき、焦っている自分に気がついた。
まわりには余裕の笑顔を振りまきながら、いっぽうで家族との距離感はまったく縮むことはない。
イライラと焦りとが行ったり来たりするのは、急に寒くなってきた最近の気候も影響しているのかな……。

02

「それは、玄関を開けた瞬間のデキゴト」

何でもない日の朝、宅配便のインターホンの音に忙しなくドアを開けた。その瞬間、フワッと甘く懐かしい香りがした。いつもならぶっきらぼうにサインをして、少し雑にお礼を言うだけのほんの1、2分。急に穏やかな気持ちになり、初めてお兄さんの目を見て「ありがとうございます」とお礼を伝えた。

考えてみたら、勝手にイライラしていただけなのかな……。そんな私に話すのが嫌になった娘の態度は、しょうがないのかもしれない。
娘のため、家族のためだと、仕事と家事の両立にムキになっていたんだ。そんなことを考えながら、仕事帰りに朝の甘く懐かしい香りを求めて近所を見渡した。

隣の庭のキンモクセイが私をそっと励ましてくれた。
大切なのは、つらいと思ったからひと息つくのではなく、ひと息つく時間を自分でつくることなのかもしれない――。

03

キューサイの商品開発者が解説!
キンモクセイの香りが私たちにもたらすもの

開発担当者(商品企画開発部・松永恵美)の声
キンモクセイの香りは、気持ちを穏やかにし、安心感をもたらすことが知られています。また、キンモクセイ特有のやわらかく甘い香りは「懐かしさ」や「人とのつながり」を思い起こさせ、感情を包み込むような香調が気持ちを静かにしてくれて「また明日も頑張ろう」と、前向きな気持ちを引き出します。
私たちはこれを単なるフレグランスではなく、自分に立ち返るための香りとして捉えています。真田ケイさんは忙しい日々のなかでも、キンモクセイの香りが小さな“心のスイッチ”となり、日常のなかに穏やかな時間を感じたのではないかと思います。

クレジット
Sahoko Seki

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