夕方になると靴がきつい…梅雨にひどくなる「足のむくみ」
夕方の足のだるさや、靴がきつく感じるほどの「足のむくみ」。その主な原因は、長時間のデスクワークや立ち仕事などによる足の血行不良です。
また、東洋医学の考え方では、湿度の高い梅雨は水分代謝が落ち、体に余分な水が滞る「水滞(水毒)」が生じやすいとされています。季節特有の要因も重なるため、梅雨の時季はよりむくみケアが大切です。
ポンプが止まっている?「ふくらはぎ」と重力の関係
足のむくみはなぜ起こるのでしょうか?二足歩行である人間のふくらはぎは血液が滞留しやすいため、ふくらはぎの筋肉には、たまった血液を押し上げる「ポンプ作用」があります。歩行などによる筋肉の収縮によってポンプは働き、血液の巡りを促します。反対にあまり動かないでいると、ポンプも作用しません。重力に従って血流はひざから下にたまり、むくみが生じます。
「足のむくみを放っておくと」どうなる?
足のむくみを放置しておくと、冷えや重だるさ、足の動きの悪さや歩きにくさを感じたりしがちです。スッキリしない状態が続き、ボディラインの悩みにも繋がりかねません。
むくみ対策には、まずは歩くことが一番です。「足のむくみは水分がたまるせいだから、水分を控えよう」と考えがちですが、これはNG。むしろ水分をこまめにとることは血流改善に役立ちます。ただし体が冷えると血行が悪くなるので、冷水は避け、できれば白湯を飲むといいでしょう。
またヒールの高い靴はふくらはぎの筋肉をあまり使わず、足の血流が悪くなる原因となります。ハイヒールなど先端の細い靴は末梢の血行不良を起こしやすいので、要注意。むくみが気になるときはスニーカーなど、足に合った歩きやすい靴がおすすめです。
忙しい人は生活導線をジムに!日常でできる物理的ケア
足のむくみを解消するには、ふくらはぎのポンプをしっかり働かせること。つまり歩くこと=ウォーキングが最適です。1日8000歩程度が目安ですが、時間がない場合はふくらはぎをマッサージして血流を促すのも方法の1つ。日常生活の中でもエスカレーターではなく階段を使うなど、歩く機会を増やす工夫をするといいでしょう。
まとまった時間がとれない場合には、立ったまま、座ったままでふくらはぎを刺激するエクササイズがおすすめ。デスクワーク中などでもできるので、すき間時間にトライしてみましょう。
- 立った状態:足を肩幅に開いて、かかとの上げ下げをする
- 座った状態:足を肩幅に開いてかかとの上げ下げ、もしくはかかとを床につけて行うつま先の上げ下げ
長時間同じ体勢でい続けると足の血行は悪くなります。立ちっぱなしや座りっぱなりにならないよう、30分ごとに足の運動をしたり席を立ったりすることを心がけましょう。
「室内履き」などサポートアイテムでふくらはぎを動かす
足のむくみ解消をサポートするグッズも数多くあります。便利に使って日常の動作をケアタイムに変えてみましょう。
1. 下半身の筋肉を刺激する室内履き
ふくらはぎの筋肉をより効果的に使えるよう、形状やソールに工夫を施した室内履きなら、ふくらはぎの筋肉をより意識的に使えるよう、形状やソールに工夫を施した室内履き。家事をしながらでも下半身を動かすサポートが期待できます。
※転倒の恐れがあるため、階段などでの使用には十分ご注意ください。
※画像はイメージです
2. 足裏を刺激する青竹踏みやストレッチボール
ふくらはぎや足裏をマッサージすると、血行が良くなる、疲れが軽くなることが期待されます。昔ながらの青竹踏みは、二つに割った竹を床に置き、土踏まずあたりで踏んで足裏を刺激する健康法。安価なプラスチックタイプや足つぼ用の突起がついたタイプなどもあります。
この他、足裏やふくらはぎの下に置いて、転がしながら刺激を与えるストレッチボールもお手軽。いずれも、職場のデスクの下に置いておけば、仕事中に足裏をほぐすことができます。
※画像はイメージです
3. 外側からむくみをケアする着圧ソックス
着圧ソックス(弾性ストッキング)は、足首あたりに最も圧力がかかり、ふくらはぎ、太ももと上がっていくにしたがって圧力が弱くなるように作られています。これにより、血液が上に流れるのをサポート。医療用もありますが、市販のものとの違いは圧力です。医療用のほうが強い圧力になっています。
※着圧ソックスの使用については、医師や専門家に相談することをおすすめします。
※画像はイメージです
4. 足を高くして寝るフットピロー
フットピロー(足枕)を利用し、心臓より足を高くして寝ることで、足を休ませることができます。ただし高すぎるフットピローは腰痛の原因になるので、高さ15cm以内のものがおすすめです。
足を上げるだけ!ふくらはぎのむくみがすっきりするポーズ
ふくらはぎのむくみの主な原因は、足へと送られた血液が心臓にスムーズに戻ることができないことにあります。これは足が心臓より下にあるためですが、重力の影響を逆手にとり、心臓よりも足を高くすれば血流改善につながります。
自宅で横になって休憩する際は、足を上げるといいでしょう。とりわけ壁を使用して足全体を上げるとすっきりします。足を真っ直ぐ伸ばすのが難しい場合は膝を曲げても構いません。
「ながら」エクササイズやグッズで手軽にむくみケアを
立ち仕事やデスクワークをしている限り、足のむくみは避けられないものです。1日8000歩のウォーキングを目標にしつつ、むくみ解消をサポートするエクササイズやグッズを活取り入れながら、日々ケアを続けていきましょう。
引用リスト
- 足の先生!足のむくみ だるさ 冷え 下肢静脈瘤どうすればラクになるか教えてください。(長﨑和仁/アスコム)
- もめばもむほど体が変わるふくらはぎマッサージ(鬼木豊/日本文芸社)
- オトナ女子カラダの不調ゆるめる大百科(石原新菜/コスミック出版)
- 根拠に基づく冷え性ケア(中村幸代/日本看護協会出版会)
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