低気圧で肩こりがひどいのはなぜ?
自律神経を整える入浴ケア

梅雨シーズンになると、肩こりがひどくなる――低気圧に伴うこのような状態は自律神経の乱れが大きく関係しています。気圧の変化の感じ方には個人差がありますが、一般的に更年期の女性は、ホルモンバランスの変化も重なり、影響を受けやすい傾向があります。

そんな雨の日の不調対策として、見直したいのが「入浴方法」です。普段何気なく済ませているお風呂も、お湯の温度や入り方を少し工夫するだけで、自律神経が整いやすくなります。自宅のお風呂で試してみませんか?

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雨の日に首や肩が重い…その原因は「低気圧」かも?

「雨の日は肩こりがひどくなる」「低気圧が訪れると決まって頭痛がする」「梅雨の間は特につらい」など、天気による体調の変化を感じることはありませんか? 近年の研究により、気圧の変化が自律神経に影響を及ぼすことがわかっています。

低気圧と肩こりの関係

なぜ低気圧が訪れると肩こりや頭痛、だるさを感じやすくなるのでしょうか? 不調の大きな要因と考えられているのが、耳の奥にある「内耳(ないじ)」という器官です。

内耳には気圧の変化をキャッチし、脳に情報を伝える役割があります。そして脳からの指令を受けた自律神経が体温調整などを行い、気圧の変化に合わせて体調を整えていきます。

ところが内耳が敏感になっていると気圧の変化に対して自律神経が過剰に反応し、痛みが出たり、めまいやだるさが現れたりします。特に更年期は、女性ホルモンの影響で自律神経のバランスが乱れやすい状態であることから、気象の影響を受けやすくなります。

また湿度が高い環境下では、汗が蒸発しにくくなるため熱が体内にこもり、血管が膨張します。膨らんだ血管が神経を圧迫すると、痛みを感じるため、じめじめした梅雨の時季は頭痛に悩まされる人が増えます。

自律神経が整うことで、気象病の症状が和らぐ可能性があります。ただ自律神経は私たちの体の生命活動を担うもので、自らの意思でコントロールすることはできません。日常生活を送るうえで、いかに自律神経を整えるかが改善の鍵に。
そこで注目したいのが、「お風呂」です。

熱いお風呂は逆効果?

お風呂に浸かることで、心身にさまざまな恩恵があることが知られています。そのうちの1つが自律神経の調整です。自律神経には、体を活動的な状態にする「交感神経」と体を休ませる「副交感神経」の2種類がありますが、現代人は交感神経が優位になりがち。ぬるめのお湯に浸かることで副交感神経へのスイッチをスムーズに切り替えることができます。

【自律神経の種類】
交感神経:体を活動モードにする。優位になると血管が収縮し、血圧が上昇。筋肉が緊張する。
副交感神経:体を休息モードにする。優位になると血管が拡張し、血圧が加工。筋肉がゆるむ。

お風呂で体が温まると血行が促され、肩こりも楽になります。ただし注意したいのは温度。42℃を超える熱い湯に浸かって急激に体温が上昇すると交感神経が刺激されます。血管の変化により、不快感につながることがあります。特に入浴方法に気を配りましょう。

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低気圧の肩こり対策におすすめの入浴ケア

自律神経のバランスを整え、肩こり解消につなげるために、正しいお風呂の入り方を知りましょう。

心と体をゆるめる入浴の3つのポイント

1. 38℃~40℃の湯に10~15分程度浸かる

40℃前後の湯に浸かると副交感神経が働きます。季節に合わせて、心地よい湯温に調整しましょう。10~15分程度浸かっていると汗も出てきてしっかり体が温まり、血流が良くなります。ただし暑くなってきたら無理をせず、上がりましょう。

2. 肩までしっかり浸かる

肩こりの場合は首までしっかり湯に浸かって温めることが大切。浮力作用により、関節や筋肉にかかる負担が解消されるというメリットもあります。

3. 温まったら肩をほぐす

血流が良くなり筋肉がほぐれたら、ツボ押しや肩回しなどを行いましょう。こり対策に役立ちます。

忙しいとついシャワーだけでお風呂を済ませてしまいがちですが、それでは体が十分に温まらず、不調対策としては不十分です。入浴時間は10~15分と1日で考えればわずかなもの。できるだけ時間をつくり、毎日入ることを心がけましょう。

※持病がある方や体調に不安がある方は、医師に相談の上、無理のない範囲で入浴してください。

入浴効果を高めるアイテム

炭酸系入浴剤

泡が出るタイプの炭酸系の入浴剤は、血行促進が期待でき、体もぽかぽかに温まります。入浴剤は、溶け切ってから本来の力が引き出されます。 泡がなくなってから入りましょう。

※画像はイメージです

バスソルト

天然塩を湯に入れると発汗作用が高まります。また、アロマ精油は塩に混ぜると揮発しにくくなるので、アロマバスを楽しみたいときにもおすすめ。なお、同じ塩でも工業的に精製されている食卓塩はミネラルの含有量が少ないので、お風呂には向きません。

※画像はイメージです

バスピロー

浴槽に取り付けられるバスピロー。頭を預けると、リラックスした体勢で入浴することができます。サイズや素材にバリエーションがあるので、自分に合うものを選ぶとよいでしょう。

※画像はイメージです

湯温計

湯の温度を設定していても、実際の温度と異なることがあります。湯温計でチェックして適温の湯に浸かりましょう。

※画像はイメージです

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心地よいバスタイムで雨の日も軽やかに

気象の影響による肩こりには、「これをすれば治る」といった特効薬はありません。しかし、入浴方法などによって症状をやわらげることはできます。

入るまでは面倒に感じがちですが、入って後悔することはないのが「お風呂」です。雨の日の重だるさを、汗とともにすっきり流してみてはいかがでしょうか。

引用リスト

  • 「低気圧頭痛」は治せる(佐藤純/飛鳥新社)
  • 最高の入浴法(早坂信哉/大和書房)
  • ぐっすり眠れる、美人になれる!読むお風呂の魔法(小林麻利子/主婦の友社)
  • やせる、不調が消える読む冷えとり(石原新菜/主婦の友社)
  • オトナ女子カラダの不調ゆるめる大百科(石原新菜/コスミック出版)
  • 医師が教えるアロマ&ハーブセラピー(橋口玲子/毎日コミュニケーションズ)

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