コラーゲンとは?
タンパク質の約30%を占める成分の栄養や働きを解説
コラーゲンとは?体を構成する重要なたんぱく質
コラーゲンは皮膚や骨、腱などに含まれている主要なタンパク質の1つです。タンパク質の約30%を占めており、健康を維持するためにも欠かせない成分です。
タンパク質の約30%を占める「接着剤」の役割
成人の場合、その体は約60%の水分、15~20%のタンパク質、15~20%の脂質、その他で構成されていますが、タンパクの中心となる存在こそがコラーゲンです。
コラーゲンは動物が単細胞から多細胞へと進化する過程で、細胞と細胞の間を埋める組織としてつくられてきました。おびただしい数の細胞をコラーゲンが接着剤のように強固につなぐことで、体の構造的な基礎が形作られるのです。
さらにコラーゲンは強さと同時に柔軟性を兼ね備えることで生体組織を守ります。また、骨の内部では頑丈なコラーゲンの線維束が並んでおり、強度を保ちながらも、しなりにも強いという特徴があります。
「三重らせん構造」が生み出す強さ
コラーゲンの大きな特徴は、アミノ酸が線維状につながった鎖が3本絡まった、強固な「三重らせん構造」を持つということです。長さ300nm、太さ1.5nmとかなり細長い形状で、分子量は30万と巨大です。それぞれの鎖は1,400個以上のアミノ酸からできていて、その配列には規則性があります。
このらせん構造の基本となるのが、コラーゲンの主要アミノ酸であるグリシン、プロリン、プロリンの一部が酵素の働きによって変わったヒドロキシプロリンの3つです。ヒドロキシプロリンが多いほどアミノ酸同士の水素結合が多くなり、コラーゲンのらせん構造は安定します。
プロリンをヒドロキシプロリンにするためには、ビタミンCの働きが欠かせません。そのためビタミンCが不足すると新たなコラーゲンの構築ができず、コラーゲン不足が進みます。このような状況はかつて、新鮮な野菜・果物を摂ることのできなかった遠洋航路の船員に見られました。
コラーゲンは体内のどこにある?主な分布と働き
コラーゲンは体内のさまざまな場所に存在しています。特に多いのは皮膚、骨、腱などの健康を維持するうえで重要な役割を持つ組織です。さらに血管、内臓などの各器官にもコラーゲンは含まれています。
皮膚(真皮)での役割
皮膚は外層の「表皮」と内層の「真皮」、両者の間にある「基底膜」から成り立っています。コラーゲンが存在するのは、このうち真皮と基底膜です。
真皮においては、細長いコラーゲン線維が密な網目構造を形成し、基底膜のコラーゲンが表皮と真皮をつなぎとめる役割を果たします。
骨・軟骨・関節での役割
骨や軟骨の構成成分としてもコラーゲンが存在します。骨といえばカルシウムというイメージがありますが、骨の内部ではコラーゲンとミネラル(カルシウム、マグネシウムなど)の体積の割合は約1対1となっています。コラーゲン線維が柔軟で頑丈な骨の基礎となり、その線維間にミネラルが沈着することで、骨の構造が保たれます。
加齢とともにコラーゲンは減少する
ここまで述べたように生命活動と深いつながりがあるコラーゲンですが、加齢とともに生成量は減少していきます。
20代をピークに減少する体内のコラーゲン量
コラーゲンは20歳から急激に減り始め、50歳を超えると、20歳の頃の約半分にまでなってしまいます。
コラーゲンの「質」の変化
年齢を重ねると、肌のハリ不足や乾燥など、以前とは違う肌の変化を感じるようになります。その要因の1つとして、加齢や紫外線によるコラーゲンの性質の変化が挙げられます。
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・加齢によるコラーゲンの変化
真皮層にあるコラーゲンは丈夫な網状の構造の中に、タンパク質のエラスチンを抱えています。ただし加齢により、エラスチンが減少。そしてコラーゲンの生成量も減っていくと、古いコラーゲンの強度を維持しようと「架橋」と呼ばれる「橋」が、コラーゲン分子間にできてきます。
この状態をベッドマットに例えると、内部のクッション材(エラスチン)が減るのに対し、マット内の支柱(架橋)ばかりが増えるイメージです。その結果、コラーゲンが本来持つべき柔軟性が損なわれてしまうのです。
【まとめ】コラーゲンを含む食品を上手に取り入れてみよう
コラーゲンは、美容だけでなく、体のあらゆる部位にとって不可欠な成分ですが、その量は加齢に伴い減少していきます。食事で摂取するなら、コラーゲンの材料となるタンパク質や、合成に不可欠なビタミンC含む食材をバランスよく摂取することが大切です。
食事から摂るのが難しい場合は、サプリメントを利用して効率的に補給する方法もあります。健康とキレイのカギとなる「コラーゲン」に意識を向けてみてはいかがでしょうか。
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引用リスト
- 一般社団法人健康栄養支援センター「栄養素シリーズ 第1回:たんぱく質」
- PDBj入門「コラーゲン」
- 「トコトンやさしいコラーゲンの本」(日刊工業新聞社)
- 「コラーゲンの話」(中公新書)
- 「コラーゲンできれいになる」(阪急コミュニケーションズ)
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