毎日洗っても頭皮が臭いのはなぜ? 夕方のにおい原因と正しいケア方法
洗っても頭皮が臭いのはなぜ?夕方ににおいが気になる原因
頭皮のにおいが強くなる原因としては、過剰な皮脂の他、過度なシャンプーによる頭皮環境の乱れ、加齢臭の影響や髪にさまざまなにおいが付着することなどが考えられます。
自分のにおいは自分でわかる?簡単な確認方法
自分の頭皮のにおいを確認するには、においが移ったものから嗅ぐ方法があります。
・指で頭皮をこすってそのにおいを嗅ぐ
・朝起きたときに枕のにおいを嗅ぐ
・帽子を脱ぎ、帽子のにおいを嗅ぐ
頭皮は皮脂で覆われているため、脂っぽいにおいがするのは普通です。通常は周囲の人が気になるほどではありませんが、べたつくほどの皮脂を1日以上放置すると周りににおうようになります。
頭皮のにおいの主な原因は皮脂
頭皮の皮脂腺は発達していて、Tゾーンよりも多くの皮脂を分泌しています。皮脂が皮膚常在菌や酸化などの影響を受けると、脂肪酸類やアルデヒド類などのにおい成分が発生します。シャンプーをして皮脂を取り除いても24時間で皮脂の状態は戻り、その後増えていきます。夕方になると、においに気づきやすくなるのは恐らくこのためです。
夏場は皮脂や汗の分泌量が増えるため、頭皮のにおいが気になりやすくなります。汗の大部分は水分なので、かいた直後はほとんどにおいません。しかし、汗にはナトリウムなどの電解質や、尿素・乳酸などの老廃物も含まれており、時間がたつと皮膚常在菌によって分解され、においの原因となる物質が発生します。
さらに中年以降は男女問わず、加齢臭が現れるようになり、頭皮のにおいに影響することもあるようです。
女性に多い「洗いすぎ」と「朝シャンでの生乾き」のリスク
頭皮のにおいが気になるからといって、1日に2回以上シャンプーをするのは逆効果です。皮脂には頭皮にうるおいを与え、pHを弱酸性に保つことで皮膚常在菌のバランスをとる働きがあります。必要以上に皮脂を取り除いてしまうと、pHや菌のバランスが崩れて頭皮の環境が悪くなり、炎症などの肌トラブルが起こることも。頭皮が乾燥するとフケが発生しやすくなったり、皮膚を守るためにかえって皮脂の分泌が高まったりすることもあります。
朝のシャンプーにも注意が必要です。忙しい時間帯は洗浄やすすぎが不十分になりやすく、髪をしっかり乾かせないこともあります。髪や頭皮が生乾きの状態だとにおいが付着しやすく、においを悪化させてしまう可能性も。寝具を清潔に保つためにも、頭皮や髪の汚れは就寝前に落としておくのがおすすめです。
汗をかいたときや朝の目覚めにすっきりしたいときは、シャンプー剤を使わずお湯で頭皮と髪をすすぐだけで十分です。
においをケアする!正しいシャンプー方法と生活習慣
頭皮環境を整えるために、毎日続けたい習慣を紹介します。
お風呂でのクレンジングとドライヤーの正しい乾かし方
頭皮を心地よくマッサージしながら、余分な皮脂や汚れを適切に落とすことが、においケアの基本です。正しいシャンプーの方法とドライヤーの使い方を紹介します。
1. シャンプーの前にブラッシングをして汚れやほこりを浮かせる。
2. 38~40度くらいのぬるめの湯で予洗いをする。髪と頭皮をしっかり濡らし、手ぐしをしながら髪の汚れを落とす。
3. シャンプー剤を泡立て、頭皮をマッサージしながら洗う。皮脂のたまりやすい前頭部、見逃しがちな生え際や耳の裏もしっかり洗う。
4. シャンプー剤の洗い残しはダメージヘアの原因になるのでしっかりすすぐ。
5. トリートメントを頭皮につけると油分過多になり、肌トラブルの原因に。髪の中間~毛先につけて、しっかりとすすぐ。
6. 髪の毛をこすらないようにタオルで頭皮をしっかり拭く。
7. ドライヤーは頭皮に直接熱風を当てると乾燥の原因に。頭皮の水分は15分ほどで自然に蒸発するので、髪の毛中心に風を当てればOK。
頭皮のにおいケアに役立つ生活習慣
皮脂は、生活習慣の乱れやストレスによって自律神経のバランスが崩れると分泌量が増えます。頭皮環境を整えるためには、十分な睡眠をとり、栄養バランスのよい食事を心がけるなど、健康的な生活習慣を続けることが大切です。
また女性はホルモンの影響で、生理前は皮脂の分泌量が増加します。この期間はとりわけ清潔に保つことを意識し、頭皮のにおいが気になるときはデオドラントアイテムを活用するのもおすすめです。
頭皮のにおいケアにおすすめのアイテム
アミノ酸系シャンプー
頭皮の乾燥が気になる場合は、洗浄力がマイルドで地肌と髪に優しいアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。ただし脂性肌の人は汚れが落ちにくいこともあるので、あくまで頭皮の状態に合わせて選びましょう。
植物性オイル
頭皮のベタつきが気になる場合は、頭皮用クレンジングオイルやホホバオイルなどの植物性オイルを使用して皮脂の詰まりや汚れを取るとすっきりします。フェイスのクレンジングと同様に、オイルを頭皮になじませ、頭頂部を中心にくるくるとマッサージをします。その後通常通りシャンプーをするだけと、意外と簡単。週1回を目安にしましょう。同じように使用できる頭皮用のクレンジング剤もおすすめです。
ドライシャンプー
頭皮の皮脂や汗が気になるときやスポーツの後などに活躍するのが、ドライシャンプー。泡立ては不要で、シャンプー剤を頭皮にもみ込んでさっぱりさせます。香りつきのものなら、リフレッシュにも最適。アウトドアや災害時など水が使用できないシーンでも活躍します。
ヘアフレグランスミスト・スプレー
髪の毛はにおいが付着しやすい構造をしています。嫌なにおいから髪を守りたいときは、防臭成分が含まれたヘアフレグランスミストやスプレーを使用するのも手です。
なお、においをつきにくくするためには髪の表面積を小さくするのも効果等。においが気になるところへ行く場合は、髪をまとめる・帽子をかぶるなどをして対策しましょう。
スカルプブラシ
頭皮に心地よい刺激を与えられるスカルプブラシ。インバスで使えるタイプなら、シャンプーブラシとして頭皮をマッサージしながら洗うこともできます。
また、頭皮環境を根本から整えるには、日々の「頭皮マッサージ」を習慣にするのも効果的です。正しいやり方や無理なく続けるためのコツは、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
頭皮のにおいケアQ&A
Q. 女性でも加齢臭はするの?
加齢臭は、皮脂が酸化分解される際に発生する「ノネナール」というにおい成分によるものです。中年以降に見られる特有のにおいで、皮脂の分泌量が多い男性に目立ちます。一方、女性でも加齢に伴う女性ホルモンの減少により、男性ホルモンの割合が高くつなると、加齢臭が気になることがあります。
Q.香りの強いシャンプーでにおいをごまかしていい?
よい香りが続くフレグランスシャンプーなどで、頭皮のにおいをカバーすることに問題はありません。ただ、シャンプーの香りに加え、香水、柔軟剤、ヘアスプレーなどで異なる香りを使用すると香りが混ざって、逆に周囲に不快感を与えてしまうことがあります。またそれぞれの適用量を守っていても、香りを重ねることでにおいが強くなることも。複数の香料を使う場合は、香りの組み合わせに注意し、それぞれの量を少なめにするなどバランスに注意しましょう。
Q.頭皮が臭いと薄毛につながる?
頭皮のにおいが気になるのは、皮脂の分泌量が多いためだと考えられます。皮脂が毛穴に詰まると髪が生えにくくなるイメージがわきますが、薄毛は毛根の異常によって起こるため、皮脂の状態とは関係ありません。ただし、脂漏性皮膚炎など、頭皮に炎症が起こると一時的に薄毛になることはあります。こうした症状は一般的には治療に伴い改善します。
正しいケアで頭皮環境を健やかに
頭皮は皮脂で覆われているため、シャンプー直後でも完全に無臭になるわけではありません。多少の皮脂のにおいは自然なもので、過度に気にする必要はないでしょう。正しいシャンプー習慣を基本に、頭皮環境を整えることがにおいケアにもつながります。
一方で、頭皮のにおいは自分では気づきにくいもの。特に暑い時期は、におわないか心配になるかもしれません。そんなときは、リフレッシュを兼ねてヘアケアアイテムを活用してみても。無理なく楽しく、においケアに取り組んでみてはいかがでしょうか。
【引用・参考文献】
- ・頭皮で解決!髪のエイジング・トラブル(産業編集センター)
- ・美容皮膚科医が教える大人のヘアケア再入門(青春出版社)
- ・トコトンやさしい消臭・脱臭の本(日刊工業新聞社)
- ・日本人はなぜ臭いと言われるのか(光文社新書)
- ・「ニオイ」は消える!(アース・スター・エンターテインメント)
- ・「からだにいいこと」2021年4月号
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