最近の楽しみは、
シニア割でお得な〝弾丸旅行〟です
ウェルエイジングなあの人
2025.8.12
58歳でNHK からの退局を決め、フリーアナウンサーに転身した武内陶子さん。突然訪れた自由な時間に、最初は何をしようかと、とても戸惑ったそうです。そんな武内さんが見つけた〝自由な時間の楽しみ方〟についてお話を伺いました。


フリーアナウンサー
1965年(昭和40)年生まれ、60歳。フリーアナウンサーとして、フジテレビ「サン!シャイン」コメンテーター、学研TV「人生100年!大人カフェ」MC(毎週月曜担当)、AERA
dot.コラムニスト「武内
陶子のロックに生きる」などで活躍中。
→Instagram
〝弾丸旅行〟という楽しみを見つけたら自由な時間が充実しました
「どうせなら行ったことのない神戸空港へ飛んでみたい! と思い、1泊2日旅行を計画しました。でも、気づけば予定は詰め詰め。こんなスケジュールこなせるの!?って思いました」。ところが、やってみると意外と楽しくて〝あれ? 私できるじゃん!〟と感じたのだそう。それ以降、弾丸旅行のとりこになり、日帰りで山形県へ温泉旅行に出かけるなど、色んな場所に出かけているのだとか。
「国内ならどこでも数時間で行けるし、シニア割などを活用すれば、お得に旅を楽しめます。私には無理だと思っていた弾丸旅行も、できるんだってわかったことで、毎日を輝かせる新しい趣味になりました。最初の一歩を踏み出すきっかけさえつかめれば、楽しいことって身近なところから見つけられるものなんですね」

“推し”ができたことで韓国語を習い始めるなど、新しい体験ができているのだとか。
できないことは増えるけど、人生の中身は充実してきているように感じます
「最近、人やモノと出会う度に、これまでの人生で経験してきたことや、積み重ねてきた知識がつながっていくような感覚があるんです。〝あのとき聞いた話はこのことだったのか!〟みたいな発見がとても面白くて。年を重ねたことで、人生の中身が充実してきているなって感じています。いろんなパワーアップした新しい自分がいることに気づけるようになりました。そして、そんな自分に出会えることがうれしいんです」。
一方で、「ひざの痛みで思うように動けなかったり、何もないところでつまずいたり、加齢の影響でもどかしい思いをすることもあります。でも、できなくなったことを思い悩んでいても仕方がないので、自分の中にいる〝できていた自分〟を捨てることを意識して、できない自分を受け入れ、前向きな気持ちでいるようにしているんです」と武内さん。
「実は私たちの年代って最強だと思うんですよ。これまで積み重ねてきた経験値で、大抵のことは対処できますし、性別のしがらみも若い頃より少ないじゃないですか。〝今こそ人生を楽しめるときじゃん〟って気づいたんです。皆さんもこれからもたくさんの人やモノ、新しい自分と出会ってみてください」。そう、とびきりの笑顔で話してくれました。
