血の巡りをよくして夏バテしにくい体を目指す!

寝たままストレッチ

注目のヘルスケア

2025.7.7

疲れやすい、寝つきが悪い、やる気が出ない……。そんな夏の不調を血流を促すことで解消できるストレッチをご紹介します。体をリラックスさせながら、今年の夏はバテ知らずで過ごしましょう。

寝たままストレッチ
教えてくれたのはなぁさん
なぁさん

人気ストレッチ専門店「Nストレッチ」代表

解剖学に基づくストレッチ情報を発信し、SNSでも話題に。著書に『なぁさんの寝たまま座ったままストレッチ』(廣済堂出版)など。

ストレッチが夏バテ予防に効果的な理由

【1】体の調子を左右する2つの自律神経

  • 交感神経(活動時に働く)
  • 副交感神経(リラックス時に働く)

【2】特に夏は暑さから交感神経が優位になりがち

暑さによる疲れや不眠、空調による室内外の温度差など、夏はとにかくストレスフル。自然と体は「緊張モード」に

【3】交感神経が優位の状態が続き結果、夏バテへ

  • だるさ
  • 肩こり
  • 胃腸の不調や食欲不振
緊張から筋肉がこわばる 老廃物が流れず、疲労がたまりやすい体に 血管が縮まり、血流を阻害

【4】負の夏バテループを止めるのがリラックスと血流を促進するストレッチ!

体がリラックスモードに入りやすくなり、心も体も休まる夏バテの予防・回復に!

お尻や骨盤まわりの血流をよくすることで全身の血の巡りもスムーズにする

全身の血流を改善するには、大きな筋肉が集まる太ももやお尻を伸ばすのが効果的です。特にお尻の筋肉は、下半身の動きを支える重要な筋肉で、ここをほぐすことで足腰が軽くなります。

【ココの筋肉をのばす】大殿筋(だいでんきん)

歩く・立つといった股関節の動作に使う、お尻の筋肉。

歩く・立つといった股関節の動作に使う、お尻の筋肉。

【1】寝たままストレッチ 左右を変えて各20秒×3セット

①右足の太ももに左足をかける

①右足の太ももに左足をかける

②両手で右ひざをかかえそのままおなかに近づける

お尻の筋肉の伸びを感じよう!腰が床から浮くほど、ひざを強く引かないよう注意。

②両手で右ひざをかかえそのままおなかに近づける

簡易版

手が右ひざに届かない人は太ももの裏を両手で押さえるだけでOK

手が右ひざに届かない人は太ももの裏を両手で押さえるだけでOK

胸を伸ばすことで呼吸が深くなりリラックス

夏の暑さや湿度で、自律神経が乱れ、呼吸が浅くなることも……。大胸筋をストレッチで伸ばすことで呼吸が深くなり、リラックスした状態へと導きます。さらに、巻き肩を防ぎ、肩こり予防にも効果があります。

【ココの筋肉を伸ばす】大胸筋(だいきょうきん)

胸の前側にある大きな筋肉。肩や腕の動きを支えています。

胸の前側にある大きな筋肉。肩や腕の動きを支えています。

【2】寝たままストレッチ 左右を変えて各20秒×3セット

①あお向けで左足を右側に曲げる

①あお向けで左足を右側に曲げる

②左腕を左斜め上に向けて伸ばす

  • 呼吸を意識して、ゆっくり鼻から吸い、口から吐いて体をゆるめましょう。
  • 左胸を開くように伸ばしましょう。
②左腕を左斜め上に向けて伸ばす

首と肩を伸ばして体の緊張をゆるめる

僧帽筋の近くには交感神経が通っているため、筋肉がこわばると、さらなる緊張状態をもたらす悪循環に。ストレッチで筋肉を伸ばすことで、交感神経の興奮がおさまり、体が休息しやすくなります。

【ココの筋肉を伸ばす】僧帽筋(そうぼうきん)

首から肩、背中にかけて広がる筋肉。物を持ち上げるときなどに使われます。

首から肩、背中にかけて広がる筋肉。物を持ち上げるときなどに使われます。

【3】寝たままストレッチ 20秒×3セット

①あお向けで左足を右側に曲げる

①あお向けで左足を右側に曲げる

②ひじで持ち上げるように頭を上げる

  • 体への負担を減らすため、首だけでなく背中を丸めるようにして上体を少し引き上げます。あごを強く引きすぎないよう注意。
  • 首の後ろから背中にかけての筋肉を伸ばすことを意識しましょう。
②ひじで持ち上げるように頭を上げる