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今日を初めてにする、ウェルエイジングマガジン

一生縁がないと思っていたことに挑戦する。ツレヅレハナコさんの人生を豊かにした40歳からの習慣

「人生初を、いつまでも。」を掲げるウェルエイジングカンパニー・Q'SAIは、年齢に捉われず、いくつになっても新しいチャレンジを始めたい方々のよき伴走者でいるために、「今の生活習慣から一歩前進するきっかけ」を発信しています。

特集テーマ「朝活」では、朝食をとる、歯を磨く、顔を洗うといった当たり前の習慣の見直しや、イキイキとした一日を始めるための秘訣をご紹介。美容や食、運動、ファッションといったライフスタイルの切り口から、新しい生活習慣を始めるきっかけを、お届けします

食と酒と旅をこよなく愛する、文筆家のツレヅレハナコさん。不摂生な生活を送りがちだったツレヅレさんは、40歳を過ぎてから身体の変化を感じ、生活習慣を見直すようになったと言います。

「自分が健康に興味を持つとは思っていなかった」と語るツレヅレさんですが、今では朝日を浴び、散歩し、健康的な朝食をとるのが朝の習慣となり、さらには雑誌『Tarzan』を愛読し、ジムへ通うまでに生活スタイルは一変したそうです。

なぜツレヅレさんは心身ともに変わっていく自分を否定せず、人生を楽しむためのチャンスと捉えられたのでしょうか。朝の習慣を伺っていくと、「一生縁がないと思っていたことにチャレンジすることで、人生は豊かになる」という生き方のヒントが見えてきました。

「身体の衰えを感じ、取り入れた朝の新習慣」

—— 食とお酒をこよなく愛するツレヅレハナコさん。朝は何時に起きられますか?

いつも6時くらいには起きています。昔からあまり寝なくても大丈夫な体質なんです。遅くまで飲んでも次の日は早く目覚めるし、二日酔いもしない。丈夫な身体に感謝しています(笑)。

ただ、40歳を過ぎたあたりから、身体の衰えを感じるようにはなりました。なんとなく疲れやすくなったし、昔は肩こりの意味すらわからなかったのですが「もしかしてこれが肩こり?」と思うような症状も出てきて。自分はずっと健康だと信じてきたけれど、老化は確実に存在すると認識してから、生活習慣を気づかうようになりました。

—— 朝一番にすることは?

起きたらまず、キッチンに行きます。そこで水を一杯。そのまま、窓から差し込む光を見るのが好きですね。

最近は家の明るいところにつくるオープンキッチンがトレンドですが、うちのは正反対。我が家のキッチンは北向き、クローズドなところが気に入っています。

壁を目の前にした薄暗い空間で、コンロ横の小窓から入ってくる光が本当に綺麗。教会みたいに光が優しく広がります。

—— 光を見ることで、何か感じることはありますか?

朝の光を見るだけで、シンプルに気分がいいんです。キッチンに立って光を浴びながら、空をみて天気を確認したり、窓から見える梅の木で季節を感じたり。

先日、梅の木にピンクの花が咲き始めていました。これからの季節は青々としていくでしょうし、秋になると茶色く染まります。冬になると裸の木になりますね。そういう観察をしながらお茶を淹れて、今日やることを整理していきます。

お茶を飲むときは、大きな湯呑みで。原稿を書いたり料理をしたり、基本的に家で仕事をすることが大半で、作業するときは常に温かいものを飲んでいます。和洋中さまざまな茶葉を常備していて、その日の気分でどのお茶を飲むか決めています。

—— その後は、何をされますか?

20分ほど散歩に出かけます。これは身体の衰えを感じて、取り入れた新習慣。ちょっと遠くのコンビニに行って、帰ってくるくらいの距離を歩きます。

最初はがんばって30分以上歩いていたのですが、私にとってはやりすぎだったみたいで。体力的に、けっこう辛かったんです。いろいろ試してみた結果、続けやすいのが20分くらい。およそ2000歩です。

朝の光が目に入ることで分泌されるメラトニンは、身体にいいらしいですよ。健康を意識し始めてから買うようになった雑誌『Tarzan』に書いてありました(笑)。ですからサングラスなどはせず、太陽の光をしっかり浴びながら歩いています。朝から歩くと気分転換になるし、何か素敵な一日が始まる予感もします。

—— 散歩から帰ってきたら何を?

朝ご飯の時間です。私は滅多にない二日酔いを除いて、必ず毎日朝ご飯を食べます。朝はあまり火を使わず、作り置きのおかずと冷凍しておいた発芽玄米を一皿に。ワンプレートで朝食を食べるのが、健康に気を使い始めてからの新しいスタイルです。

それまではパンだけとかご飯だけとか、炭水化物“だけ”になりがちでした。これも愛読している『Tarzan』の受け売りですが、炭水化物だけじゃなくタンパク質もバランスよく摂るのが大切。

でも、朝から料理をするのは大変ですよね。料理好きな私でさえ、毎朝一からつくるとなると難しい。やっぱりラクじゃないと続かないですし、習慣化することはできません。ゆで卵やつくっておいたおかずを並べて、洗い物が少なく済むようワンプレートにすることで、手間をかけずに健康的な朝ご飯を楽しめています。

—— 朝食後は何をされますか?

パソコンを開いて、メールチェックなど仕事の確認を。キッチンで作業をすることもあれば、書斎やリビングなど、日によって作業場はさまざまですね。

朝の作業中は、よくラジオを聴いています。学生時代からJ-WAVEをずっと聴いていて、もはや癖になっています。ラジオは健康への意識とは関係なく、ずっと続いている習慣ですね。

「感じていなくても、身体にダメージは蓄積されている」

—— 散歩や健康的な食生活など、新しく取り入れたことを習慣化できていますよね。続けられるモチベーションは、どこからくるのでしょう?

食べたり飲んだりするのが好きな分、一生元気に美味しく飲み食いしていたいんです。現状、なんとなく衰えを感じる程度で、特に大きな病気や不調があるわけではないですが、このままの元気が続く保証はないと思っていて。同世代でも飲みながら健康の話がよく話題に上がるようになりましたしね。

私は毎日が楽しいので、とにかくこの楽しい日々がずっと続いてほしい。ありがたいことに、ずっと楽しいんです。ほぼストレスのない人生を送れていますし、生まれ変わっても自分のままでいい。だから長生きしたほうが絶対楽しいと確信しています。

もともと外食ばかりでお酒も毎日たくさん飲む、不摂生な暮らしぶりだったのが、ここ1、2年で生活習慣はがらっと変わりました。多くて週3回、最低週1回は休肝日をつくるようになりましたし、ジムに通って筋トレするようにもなったんですよ。

—— 新習慣を取り入れて、身体に変化はありましたか?

まずはやっぱり、晩酌を減らしたことで疲れづらくなったと思います。当たり前ですが、肝臓も疲れるんですよね。

私は休肝日がなくてもへっちゃらなくらい、もともと内臓が強いんです。海外旅行でも時差ぼけしませんし、お腹を壊したこともありません。でも、体調不良を自分で感じない私のような人って、油断しがち。感じないだけで、実際に身体にダメージは蓄積されていたんだと思います。だから実際、お酒の量を減らしたことで、疲れづらくなりました。

—— 新習慣を取り入れたことによって、身体へのダメージを改めて認識できたのですね。

そうですね。正直、自分が健康に興味を持つようになるとは思っていませんでしたが、健康を意識できるようになってよかったです。何より楽しいことばかりですから。これまでまったく意識してこなかった分、知らないことがたくさんあります。『Tarzan』で新しい知識を得たり、ジム仲間と筋肉トークをしたり、知らないことを知れるのはおもしろいですね。

「一生縁がないと思っていたことへの挑戦が、人生を豊かにする」

—— 新しいことにチャレンジするとき、抵抗感などはありませんか?

大人になると、新しいことに接する機会って減りますよね。だから私も躊躇することはもちろんありますが、新しい自分と出会えるのがおもしろいんです。特に、自分に縁がないと思っていたことにチャレンジするのは、すごく楽しいです。

生まれも育ちも東京の私にとって、車の運転免許は必要ないものだと思っていたのですが、突然思い立って、石垣島で免許を取得してきたんですよ。昨日できなかった車庫入れが今日はできるようになったとか、「できた!」の感動をたくさん味わえました。

子どものとき、縄跳びが飛べるようになったあの感覚。大人になっても自分が変化していくのを体験できるのがうれしくて、そういう意味では、健康も身体が変化するから続けられているのかもしれませんね。

—— チャレンジすると、新しい自分に出会える。

そうですね。今は私、山登りの魅力がさっぱりわからないのですが、突然ハマり始めるかもしれません。「絶対、一生、縁がない」ものはきっとなくて、タイミングの問題だと思うんです。だから自分は絶対こうである、って決めつけちゃうのって、すごくもったいない。人生、何があるかはわかりませんからね。

自分が理解できないものでも、それが好きな人は世の中には存在していて、その人にとっては夢中になれることだったりする。そういう誰かの「好き」な話を聞くのはおもしろいですし、チャレンジしてみようかなという気持ちにもなります。やってみた結果、やっぱりさっぱりわからんって思うこともありますけど(笑)。楽しいと思えることがたくさんあったほうが、人生が豊かな気がするんです。

—— 今、チャレンジしたいことはありますか?

唐突なんですけど……、私、子どものときからずっと給食を作る人に憧れていて。大きな鍋をかき混ぜる姿って、かっこよくないですか。私が通っていた小学校には給食室があって、窓からかぶりついて観察するくらい憧れでした。

最近たまたま、家から徒歩5分くらいの小学校が募集を出しているのを見つけたんです。週1くらいなら働けるなって、実はもう応募しています。それで明後日面接です。週5で入れる経験者がいたら落ちちゃうんだろうな……。でもやっぱり、あの大きな鍋は一度かき混ぜてみたいんですよね。

Interviewee

ツレヅレハナコ

食と酒と旅を愛する文筆家。著書に『まいにち酒ごはん日記』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP)、『47歳、ゆる晩酌はじめました。』(KADOKAWA)、『世界の現地ごはん帖』(光文社)など多数。

CREDIT

Interview&Text / Yuuri Tomita
Photo / Kei Fujiwara
Edit / Kazumasa Yamada
Production / Quishin Inc.

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